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5−2−5 情報システム
(1)高雄港
92年に航空貨物で始まった通関自動システムは、現在、税関の内部システムと通関業者、荷主、倉庫業者、船台杜、航空会社、銀行、貿易局等の政府関係機関、港湾管理当局といった多くの機関のシステムがTRADE−VANを介して、相互にUN−EDIFACTメッセージを交換するというオープン・システムとして稼働している。
高雄港では、船舶入出港管理、荷役作業管理、車両運用管理、倉庫業務、ドキュメント作成、各種料金支払い等、主要な業務についてコンピュータによる管理がなされている。
(2)香港港
香港では、現在多くの企業や公的機関でEDIが普及してきており、香港政庁も積極的にこの動きを支援している。
ターミナル会社はTradelinkとCargoNetという2つのEDIサービスに参画し利用者のサポートを行っている。港湾当局者とのネットワークも確立し、効率的な情報処理が実現されている。Tradelinkは政府機関と利用者を結び、通関等の諸手続きを行うシステムである。CargoNetは荷主、荷受人、海貨、輸送業者、船会社、コンテナターミナル、航空会社などと結び貿易関係情報を交換できるEDIサービスである。
HITでは、ターミナル内において、本船の荷役状況、トレーラーの運行状況、トランステナーの作業状況、コンテナの蔵置管理等がターミナル内に配置されたテレビカメラとコンピュータを組み合わせたコントロールシステムで管理されており、ヤード内とは無線で連絡しあっている。現在、以下の4つのシステムが稼働している。
・TOP SYSTEM(Teminal Operation Planning System)
・SP SYSTEM(Ship Planning System)
・YPC SYSTEM(Yard Planning Computer System)
・OM SYSTEM(Operations Monitoring System)

 

 

 

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